海行かば

海行かば 水漬く屍
山行かば 草生す屍
大君の 辺(へ)にこそ死なめ
かへり見はせじ

海行かば 水漬く屍
山行かば 草生す屍
大君の 辺にこそ死なめ
長閑(のど)には死なじ

加藤隼戦闘隊(飛行第64戦隊歌)

エンジンの音 轟々と
隼は征く 雲の果て
翼に輝く 日の丸と
胸に描きし 赤鷲の
印はわれらが 戦闘機

寒風酷暑 ものかわと
艱難辛苦 打ちたえて
整備に当る強兵(つわもの)が
しっかりやって 来てくれと
愛機に祈る 親ごころ

過ぎし幾多の 空中戦
銃弾うなる その中で
必ず勝つの 信念と
死なばともにと 団結の
心で握る 操縦桿

干戈(かんか)交ゆる 幾星霜
七度重なる 感状の
いさおの蔭に涙あり
ああ今は亡き武士(もののふ)の
笑って散った その心

世界に誇る 荒鷲の
翼のばせし 幾千里
輝く伝統 受けつぎて
新たに興す 大アジア
われらは皇軍戦闘隊

軍艦行進曲(軍艦マーチ)

守るも攻むるも黒鐵の
浮かべる城ぞ頼みなる
浮かべるその城日の本の
皇國の四方を守るべし
眞鐵のその艦日の本に
仇なす國を攻めよかし

石炭(いわき)の煙は大洋(わだつみ)の
龍かとばかり靡くなり
彈撃つ響きは雷の
聲かとばかり響(どよ)むなり
萬里の波濤を乘り越えて
皇國の光輝かせ

出征兵士を送る歌

わが大君に 召されたる
生命栄光(はえ)ある 朝ぼらけ
讃えて送る 一億の
歓呼は高く 天を衝く
いざ行け つわもの
日本男児

華と咲く身の 感激を
戍衣(じゅうい)の胸に 引き緊めて
正義の軍(いくさ) 征くところ
たれか阻まん その歩武を
いざ行け つわもの
日本男児

かがやく御旗 先立てて
越ゆる勝利の 幾山河
無敵日本の 武勲(いさおし)を
世界に示す ときぞ今
いざ行け つわもの
日本男児

守る銃後に 憂いなし
大和魂 ゆるぎなし
国のかために 人の和に
大盤石の この備え
いざ行け つわもの
日本男児

敵は幾万

一、
敵は幾万ありとても
すべて烏合の勢なるぞ
烏合の勢にあらずとも
味方に正しき道理あり
邪はそれ正に勝ちがたく
直は曲にぞ勝栗の
堅き心の一徹は
石に矢の立つためしあり
石に立つ矢のためしあり
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

二、
風に閃く連隊旗
記紋は昇る朝日子(あさひこ)よ
旗は飛びくる弾丸に
破るることこそ誉れなれ
身は日の本の兵士よ
旗にな愧じそ進めよや
斃るるまでも進めよや
裂かるるまでも進めよや
旗にな愧じそ耻じなせそ
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

三、
破れて逃ぐるは国の耻
進みて死ぬるは身の誉れ
瓦となりて残るより
玉となりつつ砕けよや
畳の上にて死ぬことは
武士の為すべき道ならず
骸を馬蹄にかけられつ
身を野晒になしてこそ
世に武士の義といわめ
などて恐るる事やある
などてたゆとう事やある

同期の桜

貴様と俺とは 同期の桜
同じ兵学校の 庭に咲く
咲いた花なら 散るのは覚悟
みごと散りましょ 国のため

貴様と俺とは 同期の桜
同じ兵学校の 庭に咲く
血肉分けたる 仲ではないが
なぜか気が合うて 別れられぬ

貴様と俺とは 同期の桜
同じ航空隊の 庭に咲く
仰いだ夕焼け 南の空に
未だ還らぬ 一番機

貴様と俺とは 同期の桜
同じ航空隊の 庭に咲く
あれほど誓った その日も待たず
なぜに死んだか 散ったのか

貴様と俺とは 同期の桜
離れ離れに 散ろうとも
花の都の 靖国神社
春の梢に 咲いて会おう

蛍の光 ※近年第三番、第四番は教えられないという…

蛍の光、窓の雪
書読む月日、重ねつつ。
いつしか年も、すぎの戸を、
開けてぞ今朝は、別れ行く。

【解説】蛍を集めた光や雪の明かりを頼りにして、貧しくとも共に勉学に励んできた友よ、いよいよお別れの時が来た。

止まるも行くも、限りとて、
互(かたみ)に思う、千萬(ちよろず)の
心の端を、一言に、
幸(さき)くと許り、歌うなり。

【解説】学舎にとどまる人も、また学を修めて旅だってゆく人も、今日を限りと思って、お互いにかわした心の架け橋、永遠の絆を、ただ無事にあれとばかりを一言に念じ、歌おう。

※「かたみにおもう」=お互いに思う 「さき(幸)く」=無事に

筑紫の極み、陸奥(みちのおく)、
海山遠く、隔つとも、
その眞心は、隔て無く、
一つに尽くせ、國の為。

【解説】九州の端や東北の奥まで、海や山々によって遠く離れようとも、真心はただひとつにして互いに国の発展の為に尽くそう。

※「つくし(筑紫)」=九州の古い呼び方 「みちのおく」=陸奥。東北地方

千島の奥も、沖繩も、
八洲(やしま)の内の、護りなり、
至らん國に、勲(いさお)しく、
努めよ我が背、恙(つつが)無く。

【解説】千島列島の奥も沖縄も、日本の国土の守りである。学を修め職を得、いずこに赴こうとも、友よ、夫よ、兄弟よ、勇ましく任にあたり、どうか無事にお元気で。

※八洲:日本国の古称。「至らん國に」=国の至る所で。「勲しく」=勇ましく 「背」:夫、兄。兄弟、友。「恙無く」=お元気で

露営の歌

勝ってくるぞと 勇ましく
誓って故郷を 出たからは
手柄立てずに 死なりょうか
進軍ラッパ 聞くたびに
瞼に浮かぶ 旗の波

土も草木も火と 燃える
果てなき曠野 踏み分けて
進む日の丸 鉄兜
馬のたてがみ なでながら
明日の命を 誰か知る

弾丸もタンクも 銃剣も
しばし露営の 草枕
夢に出てきた 父上に
死んで還れと 励まされ
覚めて睨むは 敵の空

思えば今日の 戦いに
朱に染まって にっこりと
笑って死んだ 戦友が
天皇陛下 万歳と
残した声が 忘らりょか

戦争する身は かねてから
捨てる覚悟で いるものを
鳴いてくれるな 草の虫
東洋平和の ためならば
なんの命が 惜しかろう

日の丸行進

母の背中にちさい手で
振ったあの日の日の丸の
遠いほのかな思い出が
胸に燃え立つ愛国の
血潮の中にまだ残る

梅に桜にまた菊に
いつも掲げた日の丸の
光仰いだ故郷の家
忠と考とをその門で
誓って伸びた健男児

ひとりの姉が嫁ぐ宵
買ったばかりの日の丸を
運ぶ箪笥の抽斗へ
母が納めた感激を
今も思えば目がうるむ

去年の秋よ強者に
召出だされて日の丸を
敵の城頭高々と
一番乗りにうち立てた
手柄はためく勝ちいくさ

永久に栄える日本の
国の章の日の丸が
光そそげば果てもない
地球の上に朝が来る
平和かがやく朝がくる

広告